そば屋のそば粉でカヌレを焼きたい！そんな想いでカヌレづくりに着手しましたが、そば屋のそば粉に使用している蕎麦の「割れ」には甘皮や鬼皮が入っていて、小麦粉より重量があるためか、どうしても粉が沈んでしまって思うようなカヌレを焼くことができませんでした。しかし、コロナ禍で時間が沢山あったお陰で試行錯誤を重ねることができ、粉が沈まず、きれいに巣が入るカヌレを半年間かけて完成させることができました。また、粉の配合や焼き時間、温度も工夫し、外はカリッと中は柔らかい食感を実現しました。

カヌレは配合の順番を変えるだけでも焼き上がりや食感が変わってしまいますし、焼く温度や時間、使用する型の種類によっても変わってしまうため、とてもデリケートで苦労しました・・そして何度も失敗して沢山試食したため、太ってしまったこともありました・・

途中で何度も挫折しそうになりましたが、コロナ禍でずっと帰国できなかった海外に嫁いだ友人に、完成したカヌレを食べてもらいたくて頑張りました。そして２年ぶりにやっと帰国できた友人に食べてもらい、喜んでもらうことができました！！

新型コロナの影響で飲食店に休業要請が出たり客足の減少で大変なこともありましたが、皆様に美味しいと言っていただけるものができたことにとても満足しています。